ビタミンAの機能について質問です。
レチノール,レチナール,レチノイン酸が示す生理作用はそれぞれ異なるのですか?
詳しく教えてください。 お願いいたします。
レチノールが酸化されてレチナールになり、更に酸化されてレチノイン酸になりますが、まずこの関係は了解ですね? 皆ビタミンAといえばそうですが、生理活性は当然違います。
レチノイン酸はシグナル伝達物質として働きます。通常は細胞内にレチノイン酸は存在せず、レチノール(もしくはレチナール)の形で蓄えられています。レチノイン酸の出番が来ると(この活性化の仕組みはまだ不明です)レチナールからレチノイン酸合成酵素によってレチノイン酸が作られ、核内へ運ばれ、核内のレチノイン酸リセプターに結合します。このレチノイン酸リセプターは転写因子で、レチノイン酸はこの転写因子を活性化しレチノイン酸によって発現が規制されている遺伝子の発現を制御します。
一方、レチノール(レチナール)は二つの側面が有ります。一つは上記の様に、レチノイン酸の前駆物質としての役割です。更にレチノールやレチナールそれ自体も生理活性をもっています。網膜視細胞で視物質として光を感受する役目です。オプシンとよばれるタンパク質にレチノールが結合した物が視物質です。それに光が当たるとレチノールはレチナールになりタンパク質から分離し、我々は光を感じることができます。
ついでに付け加えると、レチノールには抗腫瘍作用もあります。
ちょっと違う。特にレチナール。アルデヒドは独特な官能基で、フリーのアミノ基とシッフ塩基を作って結合することができます。つまり、たんぱく質にくっつくことができるのです。この結合は可逆反応です。というわけで、この形で貯蔵されて、必要なときに切り離して使うというわけ。
生理作用は同じだと思います。
網膜細胞の保護に用いられ、欠乏すると夜盲症などの症状を生じる。また、DNAの遺伝子情報の制御にも用いられるそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3A
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